キッチンカーを運営するうえで「何が売れるか」は常に気になる情報ではないでしょうか。この記事では、食品・和菓子の業務用卸「なごみや」における2026年1〜5月のキッチンカー向け売れ筋データをもとに、実際に仕入れられている商品の傾向と、メニュー選びのポイントをご紹介します。
ランキングを見る前に、そもそもキッチンカーというビジネスモデルに向いている商品の条件を整理しておきます。この軸を持っておくと、新メニューを追加するときの判断基準にもなります。
① ワンハンドで食べられる お客様が立ったまま・歩きながら食べられることは、キッチンカーにとって最重要条件のひとつです。クレープ・串団子・フルーツスティックがキッチンカーで強い理由はここにあります。
② 仕込みが少ない・提供が速い 固定店舗と違い、キッチンカーは限られたスペースと人員で運営します。解凍するだけ・炙るだけ・タレをかけるだけで提供できる商品は、回転率を上げ、オペレーションミスも減らします。
③ 見た目がSNS映えする バーナーで炙る演出、カラフルなトッピング、フォトジェニックな見た目は、お客様がSNSに投稿してくれる二次集客につながります。無料の宣伝効果として侮れない要素です。
④ 食品ロスを抑えやすい キッチンカーは天候やイベントの来場者数によって売上が大きく変動します。冷凍保管ができ、必要数だけ解凍して販売できる商品は、売れ残りのリスクを抑えやすく、初めて導入するメニューとしても扱いやすいのが特徴です。
なごみやの売れ筋ランキングに並ぶ商品は、この4条件を複数満たすものが中心です。ランキングと照らし合わせながら読んでみてください。
キッチンカー業態のお客様の受注件数をもとに集計しました。
| 順位 | 商品名 | ジャンル |
|---|---|---|
| 1位 | ブリュレクレープ バニラ | 冷凍スイーツ |
| 2位 | 冷凍フルーツスティック(チョコバナナ) | 冷凍スイーツ |
| 3位 | ブリュレクレープ チョコ | 冷凍スイーツ |
| 4位 | ブリュレクレープ 抹茶 | 冷凍スイーツ |
| 5位 | 冷凍クレープシート生地 プレーン | クレープ生地 |
| 6位 | ブリュレクレープ ストロベリー | 冷凍スイーツ |
| 7位 | 小玉団子4玉(白) | 和菓子・団子 |
| 8位 | 冷凍フルーツスティック(パイン) | 冷凍スイーツ |
| 9位 | 三串団子(白) | 和菓子・団子 |
| 10位 | ドリンク用わらび餅 | ドリンク素材 |
傾向のまとめ:
今期もっとも多く仕入れられているのが、バーナーで炙って仕上げるブリュレクレープです。バニラ・チョコ・抹茶・ストロベリーの4フレーバーがそれぞれTOP10入りしており、まとめて仕入れてフレーバー展開するキッチンカーも多いようです。
炙る演出がライブ感を生み、お客様の目を引きやすいのもキッチンカー向きの理由のひとつです。
キッチンカー向きの理由: 解凍後に表面を炙るだけで提供できるため、オペレーション負荷を抑えながらライブ感のある演出ができます。トッピングによるアレンジもしやすく、オリジナルメニューとして展開しやすい商品です。
なごみやで仕入れる:
チョコバナナとパインのフルーツスティックも上位の常連です。串に刺さった状態で冷凍されているため、解凍するだけで提供できる手軽さが人気の理由。夏場のイベント出店では特に回転が速いメニューです。
フローズンパイン(限定販売 4月〜9月)もランクインしており、季節限定アイテムでの差別化を図っているオーナーも多くいます。
キッチンカー向きの理由: 冷凍のまま販売・ワンハンドで食べやすい・見た目のインパクトがあります。
自店でフィリングを組み合わせてクレープを仕上げたい方向けの業務用クレープ生地も根強い需要があります。生地から焼く工程を省きながら品質を安定させられるため、一人オペレーションのキッチンカーとの相性が良いアイテムです。
なごみやで仕入れる:
和スイーツの定番である団子も安定してランクインしています。みたらしタレもあわせて仕入れるオーナーが多く、タレをかけるだけで提供できるシンプルさがキッチンカー向きです。
イベント・観光地・道の駅など、幅広いシーンで老若男女に支持される点も強みです。
キッチンカー向きの理由: 解凍してタレをかけるだけで提供できるため、少人数で運営するキッチンカーでも扱いやすい商品です。幅広い年代に親しまれており、イベントや観光地でも販売しやすい定番メニューです。
なごみやで仕入れる:
ここ数年でキッチンカーのドリンクメニューとして定番化しつつあるのがわらび餅ドリンクです。粉末や既製品のわらび餅をドリンクに入れるだけで完成するため、ドリンク単品でのメニュー拡充や、スイーツとのセット販売に活用されています。
アレンジ展開が豊富で、なごみやのブログでは14種類のメニュー例を公開しています。
キッチンカー向きの理由: 仕込みがほぼ不要・ドリンクとして客単価を上乗せしやすい・タピオカの代替として健康志向層にも受け入れられやすいという特徴があります。フードとのセット販売で客単価200〜300円アップが見込めます。
なごみやで仕入れる・メニュー参考:
ランキング圏外ながら、特定のターゲット・シーンで強みを発揮する商品もご紹介します。
かき氷・フラッペ系ドリンクの土台になるシロップ素材。夏場の主力ドリンクとして需要が高まる季節商品です。抹茶フレーバーは和スイーツとの相性も良く、メニューの統一感を出しやすいアイテムです。
なごみやで仕入れる:
ブリュレ仕上げではない通常のアイスクレープも複数フレーバーがランクインしています。炙り演出なしでそのまま提供できるため、設備や工程をシンプルにしたい場合の選択肢になります。
なごみやで仕入れる:
業務用のカットリンゴ飴は、お祭り・縁日系のイベント出店で特に需要があります。個包装タイプはテイクアウト販売との相性も良いアイテムです。
なごみやで仕入れる:
食事系メニューの素材として、トルティーヤとコッペパンも一定の需要があります。フィリングを変えることでメニューのバリエーションを広げやすく、ランチ需要に対応したいキッチンカーに向いています。
なごみやで仕入れる:
同じ商品でも、出店場所やターゲットによって売れやすいメニュー構成は異なります。なごみやの売れ筋商品をもとに、キッチンカーで取り入れやすい組み合わせ例をご紹介します。
| シーン | 相性の良いメニュー | ランキングで実績あり |
|---|---|---|
| イベント・フェス | ブリュレクレープ+フルーツスティック | ◎ TOP2が対応 |
| 観光地・道の駅 | 団子+わらび餅ドリンク+アイスクレープ | ◎ いずれもランクイン |
| ランチ出店 | コッペパン/トルティーヤ+ドリンク | ○ 実績あり |
| 夏季限定 | フラッペ+冷凍フルーツスティック+炭酸氷 | ◎ 季節品が充実 |
キッチンカーの商品需要は季節によって大きく変化します。実際の仕入れ傾向を参考に、季節ごとに需要が高まりやすい商品をまとめました。仕入れ計画や新メニューの検討にお役立てください。
| 季節 | 仕入れを増やしたいアイテム |
|---|---|
| 春(3〜5月) | アイスクレープ・団子・デザートドリンク |
| 夏(6〜8月) | フルーツスティック・フラッペベース・炭酸氷・わらび餅ドリンク |
| 秋(9〜11月) | 焼き栗・団子・フルーツスティック |
| 冬(12〜2月) | 団子・焼き栗・ホットドリンク |
ブリュレクレープは通年安定した需要がありますが、夏はフルーツ系・冬はクレープという組み合わせでメニューに季節感を加えているキッチンカーも多いです。
なごみやの2026年1〜5月データから見えてきたのは、ブリュレクレープを中心とした冷凍スイーツが圧倒的な仕入れ需要を持ち、団子・わらび餅ドリンクといった和素材が安定して支持されているという傾向です。
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