アフタヌーンティーとは？定番やトレンド、業務用デザートご紹介

投稿日 2025.6.2
更新日 2025.6.10
著者 nagomi
カテゴリー洋菓子店
カテゴリーカフェ・喫茶店

アフタヌーンティーとは、ただのティータイム以上に、特別で優雅なひとときを意味します。英国で生まれたこの習慣は、日々の喧騒を忘れ、紅茶とともに上質な軽食やスイーツを楽しむ、心にゆとりをもたらす文化として世界中で親しまれています。
近年では日本でも、ホテルやレストランを中心に季節やテーマに合わせたアフタヌーンティーが人気を集めており、集客力のある演出として注目されています。

アフタヌーンティーとは？、定番メニューや、日本のトレンド、そして業務用として仕入れ可能なおすすめデザートまでをご紹介します。イベントやフェア、期間限定メニューの企画にもぜひお役立てください。

アフタヌーンティーとは？

アフタヌーンティーとは19世紀のイギリスで始まった伝統的な習慣で、午後のお茶や軽食とともに優雅なひとときを楽しむ文化です。この文化は、上流階級の女性たちの社交の場として広まりました。通常、午後3時から5時の間に行われ、紅茶と共にサンドイッチやスコーン、ペストリーなどが提供されます。アフタヌーンティーは単なる食事ではなく、会話を楽しみリラックスするための特別な時間です。現代においては、ホテルやカフェで様々なスタイルで提供され、格式ばったものからカジュアルなものまで、多様な形で楽しまれています。特に、ホテルやカフェでのアフタヌーンティーは、特別なひとときを過ごすために人気です。この文化はイギリスをはじめ世界中に広がり、多くの人々に愛され続けています。夕食を兼ねたお茶の時間であるハイティーとは異なり、アフタヌーンティーは軽食を中心とした午後の習慣であることが特徴です。

英国発祥から見るアフタヌーンティーの歴史

アフタヌーンティーの起源は、ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリア・ラッセルが夕食までの空腹をしのぐために、お茶と軽食を楽しんだことにあります。イギリスの上流階級では、夕食が夜8時頃と遅かったため、午後4時頃にセイボリーなどの軽食を取ることが一般的になりました。これが次第に社交の場として広がり、豪華なティーセットやお菓子が用意され洗練された文化として定着します。ビクトリア女王の時代には、アフタヌーンティーは社交界の重要なイベントとなりました。時代が進むと共に、アフタヌーンティーは英国だけでなく世界中で楽しまれるようになり、現在では特に高級ホテル、レストランでの提供が一般的です。

アフタヌーンティーの定番メニューは？

アフタヌーンティーには、歴史を感じさせる定番のメニューが並びます。まず、サンドイッチはきゅうりや卵とクレソン、スモークサーモンといったシンプルな具材が主流です。スコーンは外がサクサク、中はふんわりとしており、クロテッドクリームとジャムを添えて楽しむのが伝統的です。ケーキにはビクトリアスポンジケーキ（伝統的なジャムを挟んだスポンジケーキ）やレモンドリズルケーキ（レモンの香りのスポンジケーキ）など、イギリスの歴史的なデザートがよく合います。また、フランスの影響を受けたマカロンやエクレアも人気です。季節のフルーツを使用したデザートも提供され、それぞれの素材が引き立つように工夫されています。アフタヌーンティーは、紅茶と共にそれぞれ食べ物の美味しさをゆったりと楽しめる贅沢な時間です。

日本で広がるアフタヌーンティーのトレンドは？

日本のホテルやレストランで提供されるアフタヌーンティーは、イギリスの伝統をベースにしながらも、季節感やテーマ性を重視した独自の進化を遂げています。たとえば、春には桜やいちごを使った華やかなスイーツ、夏には爽やかな柑橘系やゼリー、秋にはモンブランや栗を使った濃厚なデザート、冬にはショコラやベリー系など、四季折々の食材を使った限定メニューが人気を集めています。

また、「和」をテーマにした抹茶やほうじ茶、和菓子を取り入れたアフタヌーンティーや、キャラクター・ブランドとコラボした企画型アフタヌーンティーも話題になっています。日本ならではの繊細な表現と季節感が融合したアフタヌーンティーは、写真映えもよく、SNSでも注目される存在となっており、集客の切り口としても有効です。