
高齢者施設で提供するおやつは、単なるお菓子ではなく、日々の食事を補う役割も担います。特に介護現場では、食べやすさに加えて「提供のしやすさ」「管理のしやすさ」も重要です。本記事では、なごみやで実際に施設で仕入れられているおやつ・デザートをもとに、選び方と仕入れのポイントを解説します。
高齢者にとっておやつは、食事の補助としてエネルギーや栄養を補う時間です。食事量が少なくなりがちな方でも取り入れやすく、水分補給の機会にもなります。また、おやつの時間は楽しみやコミュニケーションの場としての役割もあり、施設ではおやつレクとして活用されることも多く、日々の生活の質にも関わる重要な要素です。
施設で使用するおやつ・デザートは、「安全性」と「現場での使いやすさ」のバランスが重要です。
① 食べやすさ(やわらかさ)
ゼリーやプリン、蒸し菓子など、やわらかく飲み込みやすい食感を選びます。
② 個包装・衛生管理
個包装の商品は配膳しやすく、取り違え防止や衛生管理にも有効です。
③ 水分補給につながるもの
ゼリーやあんみつなど、水分を含むおやつは自然な水分摂取につながります。
④ 甘さ・量の調整
糖分や脂質が偏らないよう、量や種類を調整しやすい商品が適しています。
⑤ 保存性・在庫管理
冷凍・常温など保存しやすい商品は、まとめ発注が可能で管理しやすくなります。
⑥ オペレーションのしやすさ
解凍するだけ、そのまま提供できる、カット済みなどの仕様は、現場の負担軽減につながります。
高齢者向けのおやつは、食べやすさと提供しやすさを両立できる種類を選ぶことが大切です。ゼリーやプリン、果肉入りジュレは水分補給にもなり、施設でも取り入れやすい定番商品です。スポンジ系のケーキや蒸し菓子は飲み込みやすく、食事量が少ない方にも無理なく提供できます。和菓子では水ようかんやわらび餅、芋や栗を使ったやわらかい商品が人気で、個包装や保存性の高い商品を選ぶことで、配膳や管理の負担を抑えることができます。
ゼリーやあんみつ、水ようかんなどの涼菓は、水分が多くやわらかいため日常的に提供しやすいカテゴリです。果肉入りジュレや牛乳を使ったプリンは、食べやすさに加えてたんぱく質補給としても取り入れやすいおやつです。提供時は温度管理とサイズへの配慮が重要で、冷たすぎる場合は室温に近づけるなどの調整を行うと食べやすくなります。個包装タイプを選ぶことで、衛生管理や配膳もスムーズになります。
個包装ゼリー

あんみつ

水ようかん

くずきり

どら焼きやきんつば、焼き饅頭などの和菓子は、高齢者に馴染みがあり施設でも安定して選ばれています。個包装の商品であれば、配膳や在庫管理の面でも使いやすくなります。
どら焼き

きんつば

焼き饅頭

洋菓子はやわらかな食感で食べやすく、見た目の華やかさからおやつレクや行事にも適しています。ケーキはカット済みの商品を選ぶことで現場の負担を減らすことができ、サイズを均一に提供できるため利用者同士の不公平感が生まれにくいという現場の声もあります。モンブランなどのやわらかいケーキ類は季節感のあるメニューとしても活用しやすい商品です。
モンブラン

カットケーキ

ロールケーキ

焼き菓子

1位:抹茶生どら
2位:金沢涼果 くずきりすいか
4位:芋菓匠
5位:あんみつパック
1位:福岡あまおう苺モンブラン
2位:和栗モンブラン
3位:八女抹茶モンブラン
4位:生チョコのモンブラン
高齢者施設では、おやつとして提供するだけでなく、売店やイベントでの物販需要もあります。物販では、利用者向けとギフト向けで選ばれる商品が異なります。利用者向けには食べやすく小分けされた商品が選ばれやすく、日持ちのする入り数の少ないギフト商品が選ばれます。
実際の販売データでも、焼き菓子や詰め合わせなどのギフト商品が一定数動いており、施設内での提供だけでなく、ギフトを意識した仕入れが行われているケースが見られます。個包装で日持ちする焼き菓子や和菓子、詰め合わせ商品は物販との相性が良く、売店やイベント販売にも取り入れやすいカテゴリです。物販向けのギフトをご紹介します。
焼き菓子

ギフト・お菓子詰合せ特集

1位:スイートマロン 4個
4位:ガトープルポ(特小)4個
硬いものやパサつくものは避け、小さすぎる粒状の食品にも注意が必要です。水分と一緒に提供することで安全性を高めることができます。利用者の状態に応じて、糖分や脂質のバランスにも配慮することが大切です。
ゼリー・あんみつ・くずきりなど、水分補給を意識した選定が適しています。
モンブラン・芋・栗系で、満足感やエネルギー補給を意識した選定が適しています。
敬老の日・クリスマス、催事商品など、おやつレクやイベント用途での利用が増えます。
・最小ロット
・送料
・納期
・保存温度
・混載可否
まとめて仕入れやすく、管理しやすい商品を選ぶことが重要です。
高齢者施設のおやつは、食べやすさだけでなく現場での使いやすさが重要です。やわらかく個包装の商品を中心に選び、提供用と物販用で使い分けることで、効率的な運用と満足度の向上につながります。用途に応じた商品選定を行うことで、無理のない仕入れと安定した提供が可能になります。
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2020年なごみやに入社。前職では銀座あけぼのにて16年間、和菓子・米菓の商品企画を担当。東京製菓学校卒業後、茗荷谷「一幸庵」にて3年間修業。TORAYACAFE勤務。プライベートでもお菓子が大好きです。<資格>製菓衛生士、表示検定中級