大福とは?大きな福が来る?!歴史や製法、種類をご紹介

大福は代表的な和菓子です。最近はコンビニでも販売されていて、身近な和菓子の一つです。大きな福と書いて「大福」、江戸時代につけられたネーミングは食べると福が来ると、たちまち人気になり、その人気が現在まで続いています。製法や種類、大福好きなら知っておきたい東京三大豆大福についてもご紹介します。大福を販売したいけれど、製造が間に合わない、いろいろな大福を販売したい方に仕入れて販売できる大福もございます。

大福とは?

もち米やもち粉で作った生地であんを包んだお菓子をを大福と呼びます。生地やあんのバリエーションによって、〇〇大福といろいろな種類の大福があります。代表的な大福は豆大福、最近ブームのフルーツ大福など、幅広い年齢層から愛される和菓子です。

大福の歴史

「鶉焼(うずらもち)」という餡が入ったもお餅のお菓子が起源とされていて、今の大福よりかなり大きいもので、形が鶉に似ていたのでその名前がつきました。食べると満腹になることから、「腹太餅(はらぶともち)」とも呼ばれていました。
寛政年間に「腹太餅」が「大福餅」の名で売り出されました。これが現在の大福の原型となります。「大きな福」のネーミングが江戸時代の人たちの間では食べれば福がくると、たちまち人気となりました。

大福

大福の記念日は2月9日です

日付は2月と9日で「大福」の「ふ(2)く(9)」と読む語呂合わせから記念日に制定しました。和菓子の代表的な商品の「大福」の記念日を制定することで、小売業での和菓子の販売促進企画を進めるためにが目的です。
大福を販売するお店なら、この日をアピールしてキャンペーン、販促をしていきたいですね。

大福の種類

豆大福

大福と言えば、豆大福を思い浮かべる方が多いと思います。豆といっても実はいろいろな豆を使った大福があります。大道の赤えんどう豆、黒豆、大豆、青大豆、小豆を使った豆大福があります。しかも、蒸していたり、煮ていたり、塩味、蜜漬けなど仕上げ方もさまざまです。豆大福を食べるときにはどんな豆か、味は?と味わってみてください。

豆大福

生地で変わる大福

巣鴨で有名な塩味の大福「塩大福」、よもぎを入れた「草大福」、抹茶入りの抹茶大福、ごまをまぶした「ごま大福」、きなこをまぶした「きなこ大福」などがあります。生地を作るときに材料を混ぜることで彩りのある大福を楽しむことができます。

よもぎ大福

いちご大福、フルーツ大福

いちご大福の元祖と言えば、「大角玉屋」。昭和60年に製造、販売されたそうです。今となっては冬の定番大福ですね。いちごの品種や産地、サイズにこだわったり、こしあん、最近ではしろあんのいちご大福も増えています。通常の大福よりも高く価格設定ができるいちご大福は和菓子屋でしたら販売したい商品ですね。いちご以外のフルーツ大福では「弁財天」が有名です。季節のフルーツと上手に使い、断面を見せて販売するスタイルで若い層からも支持されています。

いちご大福

簡単に作れるフルーツ大福はこちらの記事でご紹介しております。フルーツ大福にチャレンジしたいお店はこちらを参考にしてみてください。

クリーム大福

冷蔵販売や冷凍販売でよく見かける大福がクリーム大福ですね。あんが苦手な方も食べやすい、和と洋がほどよく混ざった大福です。大福生地にあん、中にクリームの3層で作られているのが特徴です。

クリーム大福

あんこで変わる大福

春はさくらあんの大福、夏は枝豆のずんだ大福、秋冬はさつま芋あん、栗あんの大福があります。同じ大福生地でもあんを変えることで季節にあった大福を製造することができます。

季節によって選べるあんこをこちらの記事でご紹介しています。

大福の製法について

大福の製法は大きく分けて2種類あります。杵つき製法と蒸練機(じょうれんき)で仕上げる製法があります。使う材料もそれぞれの製法に合わせて変わります。お店ごとのこだわりや仕上げたい大福の食感、日持ちによって製法が変わります。

杵つき製法

昔ながらの製法が「杵つき製法」です。もち米を水につけて、蒸気で蒸してから、杵でついて仕上げます。お餅を作るのと同じ製法になります。杵でつくことでもっちりとコシがある大福に仕上がります。

杵つき大福

蒸練機製法

蒸練機はその名の通り、蒸しながら練ることができる機械です。蒸練機製法と書いたのですが蒸練機で仕上げる製法です。餅粉に水を混ぜて、蒸気で蒸しながら練っていきます。均一に短時間で蒸し上げることができるので、やわらかく、なめらかな生地の大福に仕上がります。

東京三大豆大福

東京三大豆大福は高輪「松島屋」、原宿「瑞穂」、護国寺「群林堂」が有名です。どのお店も並ばないと買えない銘店です。3店舗の大福の特徴をご紹介します。

  • 高輪「松島屋」:泉岳寺にあり、赤えんどう入りのつぶあん入りの大福で生地にコシがあり、塩気がほどよく効いた大福です。
  • 原宿「瑞穂」:原宿にあり、赤えんどう入りのさらっとした淡い色こしあん入り。塩味がほんのりきいて、上品な豆大福です。
  • 護国寺「郡林堂」:護国寺徒歩1分にあり、とにかく赤えんどう豆の量が多く、歯ごたえのある硬さが特徴です。塩気のある豆とコクのあるつぶあん、やわらかい生地がよく合います。

和菓子屋、催事店に!仕入れて販売できる大福

なごみやで大福をご注文いただく業態は催事店、和菓子店、洋菓子店です。製造が間に合わないから、いろいろな大福を販売したいからとご注文いただいています。冷凍で納品のため、解凍していただくだけで販売いただけます。

羽二重十勝大福(豆)

羽二重もちをつかって、北海道産小豆のつぶあんを包んだもっちりとこしのある大福です。塩ゆでした赤えんどう豆をまぶした定番の豆大福です。

羽二重十勝大福(豆)

豆大福(つぶあん)

赤えんどう豆入りのつぶあんの大福です。国内の工場で中国産のあん、タイ産のもち粉を使い仕上げています。価格重視の方におすすめの大福です。

豆大福(つぶあん)

いちご大福用大福

いちごを挟んでいただくのにおすすめの大福です。もち粉を使用したなめらかな生地で十勝産小豆のあんこを包んでいます。

いちご大福用大福
いちご大福用大福

白クリーム大福(こしあん)

常温で販売できるクリーム入りの大福です。さっぱりとした甘さの北海道産のこしあんの中にクリームを詰めまて、生地で包んでいます。

白クリーム大福(こしあん)

まとめ

大福は和菓子店だけでなく、コンビニでも手軽に買える和菓子です。パクリとほおばるともちっとした食感にあんの甘さが広がります。季節を問わず人気ですが夏が終わる頃から、売上があがります。フルーツ大福を取り入れるのもおすすめです!

業務用で大福を仕入れたい方はこちら!

なごみや

なごみやでは業務用大福を販売しています。バリエーション豊富にご用意しています。価格は会員登録承認後にご確認いただけます。サンプルをご確認いただいてからの注文をおすすめしております。

この記事を書いた人

Avatar
渡邊友佳子

2020年なごみやに入社。前職では銀座あけぼのにて16年間、和菓子・米菓の商品企画を担当。東京製菓学校卒業後、茗荷谷「一幸庵」にて3年間修業。TORAYACAFE勤務。プライベートでもお菓子が大好きです。<資格>製菓衛生士、表示検定中級