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食品表示の責任者は、製造者、販売者、加工者？誰になるかお悩みではないでしょうか？食品表示の責任者は氏名または名称及び住所が商品に表示されるため、その商品の責任を負うことになります。食品表示の責任者について知識を深めていただき、誤りのない表示をしましょう。
目次
食品表示の責任者とは？
食品表示基準では表示の責任者を持つ事業者を「食品関連事業者」と言います。消費者が問い合わせをする先となり、食品表示はもちろん、パッケージに記載されてるすべての情報に対して責任を持ちます。
食品表示の責任者の基本的な考え方
２つの規定による表示が義務付けられています。①及び②は目的が異なるため、それぞれ適切な事項名で表示することが必要です。ただし、表示責任者と製造者または加工者の氏名または名称とが同一である場合には表示責任者の氏名または名称及び住所を表示することで両規制を満たしているものとみなされます。
①表示責任者の表示
消費者等がその商品に対する問合せ等を行うために必要な表示として、表示内容に責任を持つ者の氏名または名称及び住所を表示することを規定。
②製造者の表示
食品を摂取する際の安全性の確保の観点から、製造所または加工所の所在地及び製造者または加工者の氏名または名称についても表示することを規定。
食品表示責任者(食品関連事業者)はどう表示する？
事項名として、製造者、加工者、販売者、輸入者のいずれを表示します。
食品表示責任者(食品関連事業者)の表示する内容は？
氏名又は名称及び住所を表示します。行政や消費者からの質問に対応できればよいので、登記上の本社とは限らず、工場や店舗の住所で問題ありません。
食品表示責任者の事項名をどう選ぶ？
4つの事項名があり、適切に選択をする必要があります。事項名は食品、お菓子の取り扱い状況によって変わります。製造者と加工者の線引きが難しい場合には、消費者庁や管轄の保健所にお問い合わせください。
| 事項名 | 内容 |
| 製造者 | 食品の実質的な変更を行なっている。製造、盛り付けなど |
| 加工者 | 食品の実質的な変更はしていない。カット、包装、小分けなど |
| 販売者 | 製造、加工はしていないが販売窓口として表示に責任を持つ |
| 輸入者 | 食品の輸入を行い、表示に責任を持つ |
食品表示責任者と製造者等を併記する場合
食品表示責任者と製造者等を併記する場合は、製造者等の表示を適切な事項名で記載する必要があります。
食品表示責任者と製造者等を併記する場合の記載方法
表示責任者を先に、枠外に製造所か加工者を記載します。
こんなときどうする？食品表示責任者の記載方法
食品表示責任者の記載方法で悩むケースをご紹介します。
食品表示責任者が個人事業主の場合はどう記載する？
個人事業主の場合は、氏名の表示が原則です。屋号のみの表示はできません。
屋号＋氏名＋住所 または、氏名＋住所 を記載します。
冷凍の食品を解凍して販売する場合の責任者は？
冷凍の食品を解凍して販売する場合の食品表示の責任者としては、一括表示に記載されている食品関連事業者となります。冷凍から冷蔵に温度帯を変更した場合は、解凍から消費期限・賞味期限までを保存温度帯変更者が責任を負います。
保存温度変更者とは
保存温度変更は、食品の保存温度帯を変更することを言います。冷凍から冷蔵または、常温に温度帯を変更した事業者が、冷凍時と、解凍後では消費期限・賞味期限が変わるため、あらかじめ食品に設定された消費期限・賞味期限を印字する必要があります。
保存温度帯変更者と消費期限・消費期限の記載方法
3点の記載内容を商品にシール等で添付する必要があります。
- 消費期限・賞味期限
- 解凍後の保存方法
- 食品の保存温度帯を変更者
まとめ｜食品表示責任者は表示のすべての責任者です
当記事では今回、食品表示の責任者について説明しました。
食品表示責任者は名称または氏名、住所を掲載するため、その商品に問題が起きたときに責任を負う必要があります。お菓子の販売をお考えでしたら基礎知識として食品表示については勉強をしておきましょう。
お菓子の作成方法についてはこちらの記事で紹介しています。
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