おはぎとぼた餅の違いは?歴史や流行り・業務用おはぎの提案

  • 2024.6.3
  • 2026.6.12

おはぎとぼたもちの違いや歴史、お彼岸におはぎを食べる理由をご存じですか?

本記事ではおはぎとぼたもちの違い・歴史・由来から、2最新の流行や業務用仕入れのポイントまで徹底解説いたします。おはぎは和菓子としてだけでなく、近年は健康志向の高まりや通年販売の拡大、惣菜売場での需要増加など、食品業界の中でも注目のカテゴリです。特に、低糖・大きめ・デザイン性といった最新トレンドや、消費期限・解凍方法・歩留まりといった実務スペックもご紹介します。なごみや独自の一次リサーチデータに基づき、業務用おはぎの比較・選び方・運用ノウハウまで網羅。仕入れ・販売企画のご担当者様にとって、実務に役立つ情報をわかりやすくまとめます。

お盆やお彼岸といった繁忙期はもちろん、和菓子売場の定番アイテムとして導入することで、年間を通じた売上アップも期待できます。

おはぎとは?由来と地域ごとの特徴を解説

おはぎとは、もち米や餅とあんを組み合わせた日本の伝統的な和菓子です。主に秋のお彼岸に食べる習慣が古くからありますが、関西・関東・東北など地域によって呼び名や好まれる味に違いがあります。例えば、東北ではずんだおはぎが親しまれ、関東ではきなこやごまを使ったおはぎも広く流通しています。関西では粒感を残したもち米を使用した商品が多く見られるなど、地域ごとに特徴があります。

近年は食品トレンドの変化により、スーパーや惣菜コーナー、専門店で通年販売されることも一般的になりました。もち米を適度につぶして食感を残したまま仕上げるのが特徴で、つぶし具合はメーカーや家庭によって異なります。おはぎは和菓子カテゴリーだけでなく、食卓や惣菜としても親しまれており、業務用で仕入れ・販売する現場では、消費者のニーズや食シーンに応じた商品選定が重要です。2026年現在、健康志向やデザイン性の高まりもあり、幅広い食品売場で人気を集めています。

おはぎとぼたもちの違い・半殺しや春秋の由来・いつ食べる?

おはぎとぼたもちは、季節(春・秋)や名称の由来によって呼び分けられることが多い和菓子です。一般的には、春のお彼岸には「ぼたもち(牡丹餅)」、秋のお彼岸には「おはぎ(萩)」と呼ばれます。ただし、地域によっては一年を通して同じ呼び名が使われることもあります。名称の違いについては季節による呼び分けが最も一般的ですが、地域によってはもち米のつぶし方やあんの種類で区別する説もあります。また、春のぼたもちは牡丹の花、秋のおはぎは萩の花になぞらえた形とされる説も知られています。食べる時期はお彼岸や仏事が中心ですが、近年は通年で楽しむ方も増えています。

おはぎ・ぼたもちの歴史と由来―彼岸・仏教との関わりを解説

おはぎ・ぼたもちは、古くから日本の食文化や仏教行事と深く結びついてきた和菓子です。仏教の広まりとともに、彼岸(春分・秋分)に仏壇へ供える風習が定着しました。もち米を蒸してつぶし、あんを組み合わせた菓子は長く親しまれており、江戸時代頃には「ぼたもち」「おはぎ」と季節や花の名で呼び分けられるようになったとされています。仏壇に供えることでご先祖様への供養や感謝を表し、無病息災や五穀豊穣を願う意味も込められています。現代では伝統行事としてだけでなく、日常のおやつや軽食としても広く親しまれています。

お彼岸におはぎ・ぼたもちをお供え・食べる理由と仏壇でのタイミング

お彼岸におはぎ・ぼたもちをお供えし、食べる理由は、仏教行事としての供養やご先祖様への感謝、健康や五穀豊穣を祈願する意味があります。春分・秋分を中心としたお彼岸の時期は、家族が集い仏壇にお供えする伝統が根強く残っています。食べるタイミングは、仏壇にお供えした後、家族で分け合っていただくのが一般的。季節の変わり目にあたるこの時期に、豊かな収穫や無病息災を願う気持ちを込めていただく点も特徴です。近年は、仏壇へのお供え以外にも、日常的な食事や惣菜としての需要も高まっています。

ご先祖様へのお供え物・感謝と仏壇での伝統的意味

おはぎ・ぼたもちは、お彼岸や仏事でのご先祖様へのお供え物として欠かせない存在です。仏壇に手を合わせ、家族で感謝の気持ちを伝える行事の一環として扱われてきました。伝統的には、先祖供養を通じて家族の絆を深める意味もあり、現代でも多くの家庭や寺院で行われています。新しい供養形態が生まれつつある今も、おはぎをお供えする風習は、仏壇や家での大切な行事として続いています。

小豆で無病息災・健康を祈る―疫病・厄払いの由来も解説

小豆は、古来より無病息災や健康を祈る食材として信仰されてきました。その赤い色は「厄除け」や「疫病退散」の象徴とされ、おはぎ・ぼたもちの由来にも直結しています。小豆の語源は「阿須良(あすら)」に由来し、悪霊や災厄を遠ざける力があると信じられてきました。お彼岸や仏事で小豆を使ったおはぎを食べることで、家族の健康や無事を願う風習が現代にまで受け継がれています。健康志向が高まる今、小豆の持つ栄養価や効能にも注目が集まっています。

小豆

お米・もち米の五穀豊穣祈願と感謝―季節の由来と現代の食卓

おはぎやぼたもちに使われる米・もち米には、春の五穀豊穣祈願や秋の収穫感謝が込められています。農耕儀礼と深く結びつき、春のお彼岸では作物の成長を願い、秋には豊作への感謝を表現。季節ごとの行事としてだけでなく、現代の食卓でも米のありがたみや季節感を味わう大切な機会となっています。近年は健康志向や多様な食文化の流入により、もち米の使い方や味わいの幅も広がっています。

おはぎの種類―関西・地域ごとのあんやもち・作り方のバリエーション

おはぎの種類は、関西・関東・地域ごとに用いるあんやもち米、仕上げ方、作り方にバリエーションがあります。関西では粒感を残したもち米を使う「半殺し」仕上げが伝統的で、東北ではずんだ、関東ではきなこやごまのおはぎも人気です。惣菜としての需要拡大や、春・秋の季節限定商品、さらには通年で楽しめる和菓子として多様なラインナップが用意されています。スーパー・専門店では、季節や地域性に合わせた商品展開が進み、業務用仕入れでも多様なスペックや食材選択が可能です。

つぶあん、きなこ、ごま、こしあん―ずんだ・青のりなど材料の多様化

おはぎの主流はつぶあんですが、こしあん・きなこ・ごま・ずんだ(枝豆)・青のりなど、材料の多様化が進んでいます。地域によっては、桜や柚子、栗あん、さつま芋なども名物として登場。食べるシーンや季節に応じて、様々なあんや仕上げを選ぶ楽しみがあります。特に関西や東北では、青のりやずんだを使ったおはぎが人気。B2B仕入れの際は、地域性や食材の特徴を活かしたラインナップが消費者の支持を集めています。

2026年おはぎの流行り、トレンド

なごみやでは毎年、春と秋のお彼岸に合わせてスーパーや和菓子専門店のおはぎを購入し、市場調査を実施しています。2026年3月は量販店14店、専門店3社の合計17社を調査し、糖度・重量・価格・あんと生地の比率などを比較しました。調査結果から見えてきた、2026年のおはぎ市場の主なトレンドをご紹介します。

低糖おはぎ

調査した17社のおはぎの平均糖度は42.7°で、中央値が40°、10社が糖度40°以下でした。

一般的に、まんじゅうや大福に使用される並あんの糖度は55〜60°程度とされており、おはぎは他の和菓子と比較して甘さを控えめに設計される傾向があります。

近年は健康志向の高まりに加え、スーパーでは惣菜売場で販売されるケースも増えており、「おやつ」だけでなく軽食や主食代わりとして購入される機会も増えています。そのため各社とも甘さを抑えた商品開発を進めており、2026年のおはぎ市場では低糖化が大きなトレンドとなっています。

一方で、砂糖を減らすと餅生地が硬くなりやすいという課題があります。そのためメーカー各社では、原料配合や製造方法を工夫しながら品質維持に取り組んでいます。

大きめおはぎ

調査した17社のおはぎの平均重量は107.9g、中央値は106gでした。17社中11社が100g以上の商品を販売しており、大きめサイズのおはぎが市場の主流となっています。最大サイズは160gで、一般的なコンビニおにぎり(約110〜120g)を上回るボリュームです。

大きめのおはぎは売場での存在感があり、購入動機につながりやすい商品です。実際に調査した商品を見ると、大型サイズでありながら糖度を抑えている商品も多く、見た目のボリュームに対して食べやすく仕上げられていました。

「満足感」と「甘さ控えめ」を両立した大きめおはぎは、2026年のおはぎ市場を代表するトレンドの一つといえるでしょう。

おはぎの形・デザイン性

俵型、丸型、角がある山型、俵型で餅米を包み切っていない仕上げ方、餅米にあんをかけたこぼれおはぎなどがありました。俵型、俵型で餅米を包み切らない仕上げ方を合わせて11社。定番の俵型が人気のようです。

おはぎ集合画像

販売先によっておはぎの形に特徴がありました。
・俵型、俵型で餅米を包み切らない仕上げ方…スーパー、和菓子店、おはぎ専門店
・角がある山型…スーパー
・丸型…おはぎ専門店
・こぼれおはぎ…おはぎ専門店、スーパー

2020年ぐらいから、丸いおはぎにデコレーションを加えて販売しているおはぎ専門店がメディアで取り上げられて、おしゃれなおはぎが流行りました。最近では、マツコの知らない世界でおはぎが取り上げられて、もち米にあんをかけたこぼれおはぎが人気のようです。

業務用で仕入れ可能なおはぎ

なごみやでは3メーカーのおはぎを販売しています。それぞれ特徴がございますのでご案内いたします。

業務用おはぎ比較

種類、小豆や生地の産地、グラムなどこちらの表で比較いただけます。

業務用おはぎ、メーカー別の特徴ご紹介

上記の比較表でご紹介したメーカーの特徴を詳しくご紹介させていただきます。

メーカー[1]おはぎの特徴 

北海道産もち米、小豆、砂糖にこだわった低糖おはぎを揃えています。解凍後の消費期限2日の特製おはぎシリーズ、甘さ控えめの柔らかおはぎシリーズ、低糖の手作りで仕上げたような手作り風おはぎシリーズがございます。繁忙期の予約は不要ですが、お盆、お彼岸時期は注文が集中しますのでお早めにご注文をお願いしています。

低糖おはぎ

メーカー[3]大福、たれかけ団子、季節物の特徴

価格重視でお探しなら、こちらがおすすめです。中国で製造したあんを国内でおはぎに仕上げています。つぶあん、きなこ、ごまの3種類のおはぎです。繁忙期の予約は不要ですが、お盆、お彼岸時期は注文が集中して品切れになることもございますのでお早めにご注文をお願いしています。

大福メーカーのおはぎ

メーカー[51]おはぎの特徴

北海道産もち米、小豆で仕上げた、甘みのあるおはぎです。2個入パックもご用意していますので、パックでそのまま販売したい方はこちらがおすすめです。80g、110gとサイズ違いでおはぎを選べます。3月、7月、8月の繁忙期は、2ケ月までに予約注文が必要です。

おはぎ

業務用おはぎどう選ぶ?

なごみやではつぶあんのおはぎだけで5種類。おはぎは35種類以上をご用意しています。
自店のお客様に合うおはぎを販売することでお盆、お彼岸だけでなく通年で売上を伸ばせる可能性もございます。まずは自店での優先順位を決めて、検討してください。

糖度が低いおはぎを選びたい

甘さ控えめなおはぎを選びたい方はこちらの2種類をおすすめします。

①「手作り風小倉おはぎ」
 糖度:38~41°

②「柔らかおはぎ」 
糖度:44~48°

大きめおはぎを選びたい

ボリュームがあり、満足感のあるおはぎは100g以上のおはぎを選ぶのがおすすめです。

①「手作り風小倉おはぎ」
 グラム:100g

②「十勝おはぎ(粒)110g」 
グラム:110g

解凍後消費期限2~3日のおはぎを選びたい

ロスが気になるというお店には、解凍後の消費期限が2日、3日のおはぎを選ぶのがおすすめです。

①「特製おはぎ」
 解凍後消費期限2日

②「[51]おはぎ各種」
解凍後消費期限2日

③「おはぎつぶあん」
解凍後消費期限3日

仕入価格を抑えておはぎを選びたい

①「おはぎつぶあん」
原材料費(小豆が中国産)を抑えて、国内の工場で製造しています。

パック入りのおはぎを選びたい

①「十勝おはぎ」
パック詰めのおはぎです。

おはぎ仕入れ時の注意点

おはぎは冷凍での納品になります。荷受け時の状態や保存方法、解凍方法が適切でない場合は、生地が硬化してしまいます。荷受け時、保存方法、解凍方法を注意をしてください。

荷受け時

おはぎの荷受け宅配便や業務便で荷受け時には、すぐに検品をお願いします。
検品後、以下の場合には、配送業者の責任となりますので、すぐに配送業者に伝えてください。

  1. 溶けていないか?
  2. 霜が多くついていないか?
    霜が多くついていた場合には輸送中に溶け、再冷凍された可能性があります。
  3. ダンボールに損傷がないか?
    輸送中の損傷となりますので、商品への影響がないかを確認します。

保存方法

-18℃以下の業務用冷蔵庫で保管をしてください。冷凍庫の扉付近は温度変化が激しく、-18℃をキープできない可能性がありますので扉付近を避けて保管してください。

解凍温度帯

解凍温度帯は商品によって設定がございます。商品ページの解凍温度帯、メーカーで解凍時間の目安がある場合には記載していますのでご覧ください。

まとめ

おはぎは和菓子としてや、惣菜としても売れていて、通年で販売している店舗、売上の上がるお彼岸時期のみ販売をする店舗があります。なごみやで多くご注文いただく業態は、スーパーやおはぎ専門店、和菓子店、惣菜店です。今回ご紹介したおはぎはつぶあんのおはぎですが、きなこ、ごま、ずんだ、こしあんもご用意がございますので、商品ページをご覧ください。

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この記事を書いた人

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渡邊 友佳子

2020年なごみやに入社。前職では銀座あけぼのにて16年間、和菓子・米菓の商品企画を担当。東京製菓学校卒業後、茗荷谷「一幸庵」にて3年間修業。TORAYACAFE勤務。プライベートでもお菓子が大好きです。<資格>製菓衛生士、表示検定中級